山梨大学教育学部附属中学校 山梨大学教育学部附属中学校

スプラウト定点観測について

スプラウト定点観測について

附属中 2010年6月

山主 公彦

 スプラウトの定点観測については、スプラウトが7~9日間ほどで、観察が終わることができるという生長の速さを、コンピュータでムービーとして教材化したいという思いから始まりました。

必要な機材

  • Windowsの動いているパソコン
  • 定点観測ソフト(「LiveCapture!」フリーソフト)
    http://www2.wisnet.ne.jp/~daddy/
  • Webカメラ(USB接続であれば何でもよい。ビデオカメラでもOK)

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「LiveCapture!」の設定で撮影間隔は自在に変更できます。今回は30秒ごとで撮影を行いました。
本実験をする前に4回ほどテスト撮影を行いました。その結果より撮影時に気をつけるポイントが発見されました。

ポイント1 1週間ほど動かさない環境
ポイント2 夜の成長を見るためにも、USBライトなどで照らし続ける必要がある。
ポイント3 アナログ時計のような、時間の経過がわかるものを置く。
ポイント4 環境を理解するために温度計と湿度計。
ポイント5 撮影間隔を短くすると、画像のデータが増える。(30秒ごとで、9日間撮影して、約9GB)

撮影を行った結果、大量のJPEGができるので、それを動画に変換します。
『JPG2AVI』というソフト(フリーソフト)を使用します。
http://novolization.hp.infoseek.co.jp/

この無数の写真を撮影した順番で動画にします。

格安のフォトフレームなどを使用して教室に掲示します。

撮影した考察
・生徒は風もない状況の中でうねるように生長を続けるスプラウトに驚く。
・生長過程を見る場合には教材として有効であり、環境を変えることで比較して授業を行う事ができる。
・USBライトの方向をスプラウトが向くので、真上にライトが設置された方が良い。

次回に向けて
・スプラウトは暗い環境の中で、生長が大きいので暗視カメラなどを用いて、暗い環境下でのスプラウトの教材も必要。
・植物の上部を観測するよりも、植物の根の生長も大きいので根を同時に観測できるようにして行う。

定点観測をより簡単に。

定点観測を行う方法を探しているうちに、「Garden Watch Cam(ガーデンウォッチカム)」という製品を見つけました。19800円(ビックカメラ.COM)と少し値段は高いですが、上記のやりたいことは全て網羅しております。

この製品の特徴は

  • 屋外でも使用できる。
  • 乾電池で4ヶ月から5ヶ月連続撮影
  • 撮影間隔を自分で設定。
  • 内蔵してあるUSBメモリーに,直接動画として保存する。

現在、附属中学校の畑の観測のために、設置した様子が次の写真です。