山梨大学教育学部附属中学校 山梨大学教育学部附属中学校

学校長挨拶

校長 早川 健 

 本校は、山梨県甲府市の市街地の北、甲府盆地のほぼ中央に位置し、西に鳳凰三山、南に霊峰富士を望む、風光明媚な場所にあります。山梨大学から西へ数百メートルの距離にあり、附属幼稚園・附属小学校・附属特別支援学校に隣接する、教育環境として極めて恵まれた立地です。昭和22年、山梨師範学校附属中学校として創立されて以来、78年の歴史と伝統を重ねてきた学校です。

 本校では、「学ぶことに誠実な生徒」「健康で情操豊かな生徒」「自らの可能性に積極的に挑戦する生徒」「互いの良さを認める生徒」の4つを学校教育目標として掲げています。いずれも大切な目標ですが、特に「自らの可能性に積極的に挑戦する生徒」の育成に力を注いでいます。作家・加賀乙彦氏の言葉に「人生において『成功』の反対は『失敗』ではなく、『挑戦しないこと』である」とあります。人生100年時代と言われる今、無限の可能性をもつ中学生には、自分の力を信じ、未知の分野にも恐れず挑戦してほしいと願っています。苦手意識を先入観とせず、積極的に取り組む姿勢こそが、未来への大きな一歩になるはずです。

 また本校は、教員養成を目的とする国立大学法人の附属中学校として、重要な役割も担っています。大学と連携して中学校教育の理論と実践を研究すること、大学生の教育実習を受け入れること、さらに近隣の公立学校に先駆けた実践的な教育活動を行うパイロット校としての役割です。教育研究においては、令和4年度からの3年間、「新たな価値を創造する生徒の育成~『主体的な学び』のプロセスモデルを生かした実践を通して~」という研究テーマに取り組み、各教科で実践を重ね、最終年度には事例集の作成にも至りました。令和7年度からは新たに「自立した学習者の育成」をテーマに、教科ごとの研究方針を現在検討しています。

 本校の教職員は、日々の教育実践や研究活動に真摯に取り組みながら、生徒一人ひとりの成長を支えています。PTA活動も非常に活発であり、教職員と保護者が力を合わせて生徒の学びや生活を支援しています。こうした恵まれた教育環境のもと、生徒たちは日々、明るくのびのびと学習や運動に励んでいます。  今後も、生徒・教職員・保護者・同窓生が一体となった「チーム附属中」としての絆を大切にしながら、よりよい教育の実現に向けて歩みを進めてまいります。引き続き、ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。